SHLG第3話 『暗躍、OTTO軍団』 (5)
モモレンジャーへ転換できないペギー松山へ襲い掛かるOTTO軍団。
「トイヤーッ!」
気合もろとも戦闘員を得意のキックで吹き飛ばすペギー。
「貴方たちなんか、この姿のままで十分よ。」
「おのれーっ、舐めるなペギー松山!」
振り向き様、攻撃しようとするペギー松山に怪光線を発射するビッグアイ。
「し、しまった。」
いつもならかわせる攻撃も、江呂井博士に飲まされた痺れ薬のせいでまともに浴びてしまう。
「どうだ。俺様の光線の味は?」
ビッグアイの怪光線を大量に浴び、意識を失い地面に大の字に横たわるペギー松山。
「ふん、これがあのモモレンジャーだというか。随分と他愛の無いものだな。」
勝ち誇り、ぐりぐりとペギーの胸を踏みにじるビッグアイ。
「よし、こいつ例の場所へ連れて行け!」
地獄谷の一角に置かれた拷問台に”人の字型”に拘束されているペギー松山。
ようやく意識を取り戻し、うめき声を上げる。
「こ、ここは?」
「ようやく気が付いたか、ペギー松山。お前を餌に、SHLGの奴らをおびき出し一網打尽にしてやるぞ!」
「ふん、こんな罠にかかるような間抜けな仲間はいないわ。」
強気に言い放つペギー。
「貴様、自分の立場がわかってるのか。まあいい、お前の仲間が来るまで楽しませてもらおう。今日は、お前の古い知り合いを呼んであるぞ。」
「し、知り合い?」
ペギー松山の前に姿を現す黒尽くめの男たち。
「お前たちは? 黒十字軍のゾルダー?」
「どうだ、驚いたか。偉大なるOTTO様は、かつての悪の組織の残党をも、支配下に置いておられるのだ。」
「それじゃあ、この前の戦いでゴレンジャースーツが破壊されたのも?」
「そうだ、こいつらから得た情報を基にゴレンジャースーツ破壊銃は開発されたのだ。」
「ビッグアイ様、こいつには多くの仲間を倒された恨みがあります。」
「それに、我々はこいつの弱点を知り尽くしてます。」
「よし、まずはお前たちで、こいつを責めてみろ!」
かつて倒した悪の組織黒十字軍の残党のゾルダー。
モモレンジャーの秘密を知り尽くし、強い恨みを抱く彼らは、いったいペギーに何をしよういうのか。
―続く―
SHLG第3話 『暗躍、OTTO軍団』 (4)
さんざんペギー松山の胸を揉みしだいた江呂井博士。
今度はマシンのシートとペギーの体の間に左手を差し入れる。
「どうやら股関節も強張ってるようですね。こちらもマッサージしてあげますよ~ん。」
「はあ、はあ、止めて下さい。」
「まあまあ、そう遠慮せずに。」
(このレオタードは極薄の素材だからね。生で触ってると同じようなもんだよ~ん。)
スリスリスリスリ。
ペギーの股間をまさぐりまくる江呂井博士。
「あっ、あうっ。ダメ!」
媚薬ドリンクを飲まされてるペギーは、自分の意志とは裏腹にあえぎ声を上げてしまう。
「おっ、感じてますね~。ペギーさん。」
バタン。トレーニングルームのドアを押し開け入ってきたのは、怒り心頭の速水リョウコだ。
「江呂井博士、いったい何してるんですか。」
「いやっ、私は、ペギーさんにマッサージを。」
(げっ、やばっ。見つかっちゃった。)
慌てふためく江呂井博士。
「セクハラ、いや強制猥褻の現行犯として上層部へ報告します!」
「おやっ、良いんですか? 知ってますよ~。貴方たちこそ上層部に内緒でSHLGとかいうヒロインごっこをしてる事を。」
そうSHLG(スーパーヒロインリーグ)の活動は、組織の上層部に秘密で行っているのだ。
「ど、どうしてそれを!」
「司令、私の事なら良いんです。マリの治療さえやってもらえれば。」
間をとりなそうとするぺギー。
「ここはペギーさんの顔に免じて、お互い秘密ってことにしてあげましょう。」
恩着せがましく言い放つ江呂井博士。
SHLGの指令室兼ロッカールーム。
着替えをすましたペギー松山が速水リョウコと話している。
トレードマークのホットパンツだが、いつもより布の面積が小さく肌にピッタリと密着している。ほとんどビキニのボトムに近い。
(いつものホットパンツだとパンティーがあそこに擦れて我慢できない。いったい私の体はどうなっちゃったの? 江呂井博士に飲まされた、あのドリンクのせいね。)
「ちょっと、ペギー。聞いてるの?」
「はっ、はい。」
「大丈夫? 顔色が悪いわよ。」
「何でもありません。大丈夫です。」
「OTTO軍団が街で市民を襲ってると通報があったんだけど。出動できる?」
「はいっ、行きます!」
(真理たちが動けないんだもの。私が行かなきゃ!)
通報のあった地点に到着したペギーだが、闘う前から息が荒い。
「はあ、はあ、OTTO軍団! 貴方たちの好きにはさせないわよ!」
ペギーを取り囲むビッグアイと戦闘員たち。
「来たな。ペギー松山。俺様はOTTO軍団最強の怪人ビッグアイ。さあ、勝負だ!」
「行くわよ!」
(くっ、体が重い。早めに決着を付けなくては。)
「ゴーーッ!」
掛け声と共にモモレンジャーに転換しようとするペギー松山だが、その姿に変化は無い。
「ゴーーッ!」
さらに転換をこころみるペギーだが、転換できない。
(どうしたの、モモレンジャーへ転換できない!)
ゴレンジャースーツを身にまとうには、体に流れる十数万ボルトの高圧電流に耐えねばならない。それを耐えるには究極の精神集中が必要なのだが、江呂井博士に媚薬ドリンクを飲まされ体をさんざん弄ばれたのだ。男性経験など全くないペギーは、これまで体験した事のない妖しい感覚に悶え、精神集中どころではないのだ。
モモレンジャーに変身不能のペギー松山に迫るOTTO軍団。
まさに絶体絶命!
―続く―
SHLG第3話 『暗躍、OTTO軍団』 (3)
ビジンダー・マリを治療してもらう代わりに江呂井博士とトレーニングする約束をしたペギー松山。博士に渡された白いレオタードでトレーニング室に姿を見せる。
わずかに秘部を覆うだけの急角度で切れ上がるハイレグはすらりと伸びた足を一層強調し、豊かな胸はその上半分をはみ出さんばかりに存在を誇示している。
「おおっ、ペギーさん。よーく似合ってますよ~。」
「マリの具合はどうなんですか。」
「無事、治療は終わりましたよ。さあ、トレーニング、トレーニング。」
(うそだよ~ん。表面をちょこっと繕っただけだよ。)
「ありがとうございます。このバタフライマシーンでトレーニングすれば良いんですね。」
(江呂井博士の事だからどんなエッチな事させられるのかと思ってたけど、意外と普通ね。)
バタフライマシーンに跨るペギーに細かく指示を出す江呂井博士。
「手はしっかりパッドに着けて、足は、あと2cm前に3cm左に。」
「は、はい。」
(何? 妙に細かいわね。)
カチャッ。
次の瞬間、バタフライマシーンから飛び出た鋼鉄製のリングがペギー松山の両手両足を拘束する。
「これは、いったい何の真似です?」
思わず声を荒げるペギー。
「安全のためにも手足は、しっかりと固定しないといけないですからね。」
「すぐ外してください。」
「う~ん。そうですなあ。1000回やったら開放してあげましょう。私はマリ君の治療をして約束を守ったんですから、ペギーさんもトレーニングして下さいよ。」
「くっ、わかりました。」
指示通りまじめに、1000回のトレーニングをしたペギー松山。
だが上がり続ける室内の温度は100℃を超えサウナ状態。さすがのペギーも疲労困憊だ。
そこへビキニ姿の江呂井博士が現れる。
「ん? いけませんなあ。こんな高温の中でハードなトレーニングしちゃあ。」
(ほっほっほ、狙い通り汗で透けてますねえ。)
「はあ、はあ、はあ。お、終わりました。さあ、拘束を解いて下さい。」
(貴方がやらせたんでしょ。)
「まあ、まずはこれでも飲んで。」
ゴクゴクゴク。
脱水状態で意識朦朧としているペギーは、思わず差し出された妖しげな液体を飲んでしまう。
(ほっほっほ、飲みおったわ。媚薬と痺れ薬のカクテルなんですけどね~。)
「さあ、あと百回!」
「何ですって!」
必死にマシンを動かそうとするペギーだが、ピクリともしない。
(な、何? 力が入らない。)
「ん? これはかなり大胸筋が疲れてますねえ。マッサージしてあげましょう!」
「大胸筋? ま、まさか?」
拘束され痺れ薬と媚薬を飲まされて身動きできないペギーの乳房をおもむろにもみ始める江呂博士。
(こ、これは??? マリ君のおっぱいも良かったけど、やっぱ天然物は違うねえ。最高ーーー!)
「ああっー。」
(何? この感じ? 胸が胸が熱い!!)
ピュアな心の正義のヒロインゆえ、味方と信じる江呂井博士に弄ばれるペギー松山。
がんばれペギー。負けちゃだめだ。
―続く―
SHLG第3話 『暗躍、OTTO軍団』 (2)
ここは、SHLG(スーパーヒロインリーグ)指令室兼女子ロッカールーム。司令の速水リョウコとペギー松山が何やら話し込んでいる。
話題は、前回の闘いでOTTO軍団に拉致、拷問され負傷した松原真理とビジンダー・マリのことだ。真理はロボットに踏みつけらた左足と腹部、マリの方は棘付きのロデオマシーンで股間に傷を負っている。
「司令、それでどうなんですか。その後の2人の様子は?」
「真理の方は、あと一週間ほどで退院できそうなんだけど。問題はマリの方なの。」
思わず顔を曇らせるリョウコ。
「そんなにひどいんですか?」
「ええ、彼女の自己修復機能でも、修復できないみたいなの。もちろん彼女は気持ちの強い娘だから決して弱音ははかないけど、立ってられないほど痛むはずよ。」
「OTTO軍団め、女性の大事な場所にひどい事を。許さないわ。それで、治療する方法は無いんですか。」
「そうね、バイオロボティクスの権威、江呂井博士ならなんとかなるかも。確かペギー、貴方、彼とは因縁が有ったんじゃなくて。」
「ええ、ゴレンジャースーツの研究とか言いながら体を触ってきたので、思い切り股間を蹴飛ばしてやりました。でも、そんな事言ってる場合じゃありません。私、頼んでみます。」
江呂井博士にマリの治療を頼むペギー松山。
「何ですかな、ペギーさん。こんな所へ呼び出したりして。」
「博士、この娘の治療を頼みたいんです。」
「治療? 私は医者ではありませんぞ。」
「実は、この娘マリは人造人間なんです。」
「ほーう、それなら私の領分ですかな。しかし、ペギーさん、人の股間を蹴飛ばしといて、良く物が頼めますなあ。」
「あの時の事は謝ります。この通りです。この娘を助けて下さい。
もちろん、セクハラした江呂井博士の方が悪いのだが、必死で謝るペギー。
「ま、私も鬼じゃありませんからね。よろしい、治療してあげましょう。その代わりと言ってはなんですが、後で2人きりでトレーニングに付き合ってください。」
「トレーニングですか。ええ、かまいません。」
(また何かエッチな事を企んでるのね。でも、この場は要求を飲むしかないわ。)
「あっ、それから器具とトレーニングスーツはこちらで準備するのでご心配なく。」
(ペギー松山め、股間を蹴られた恨みは忘れんぞ。たっぷり仕返ししてやる、だがその前に、こちらの純情そうなマリさんからかわいがってあげましょう。ほっほっほっほ。)
手術台に大の字に、がっちりと手足を拘束されたビジンダー・マリ。
「さあ、私が今から直してあげますからね。」
「はいっ、よろしくお願いします。」
国際防衛機構極東支部の研究主任である江呂井博士だが、実は裏でOTTO軍団に内通している裏切り者なのだ。
しかし、人を疑う事を知らない純情なマリは江呂井博士の事を信じきっている。
「じゃあ、まず服を脱がせますよ~。」
マリの衣装を剥ぎ取ると、いきなり馬乗りになりマリの胸を触り始める江呂井博士。
「ち、ちょっと。どこ触ってるんですか。胸は関係ないんじゃ。」
狼狽するマリ。
「これだから、素人は困る。これも大事な治療のうちなんだよ。」
(す、凄い触り心地、サイコーー。それになんて感度。ちょっと触っただけで乳首びんびんじゃん。さすが、OTTO軍団、良い仕事してますなあ。)
かつてOTTO軍団に改造されたマリの胸は、質感は最上級、感度は通常の30倍なのだ。
「むむ、これはもう少し調べる必要がありますな。」
(こりゃ、たまらん、手に吸い付いてくるよ。)
モミモミモミモミモミモミモミモミモミモミ
マリの胸を揉みまくる江呂井博士。
「さあ、ここからが本番ですよ。ちょーっと痛いけど、我慢するんだよ。」
「はいっ!」
マリの股間の傷口に、レーザーが浴びせられる。
「あうっ。。」
(しかし、キャプテンレイカも酷いことさせるよなあ。傷口にレーザーを当ててさらに痛めつけろなんて。ほんっと執念深い女だねえ。)
そう、これは治療に見せかけたOTTO軍団の企んだ拷問なのだ。
しかし、これを治療と信じるマリは、拳を握り締め歯をくいしばって激痛に健気に耐える。
遂には失神したビジンダー・マリの股間をいじりまわす江呂井博士。
「さてと、気絶してる間にOTTO軍団に渡された特殊チップを埋め込まないとね。あとは、人工皮膚の表面をちょこっと治療した風に装って終わりっと。おおっ、気絶してるはずなのにピクピクしてるよ。こっちの感度も凄いねえ。これじゃあ、特殊チップが作動したら快感でよがり死ぬんじゃないの。」
味方と信じる江呂井博士に、治療どころか股間の傷口をさらに痛めつけられ、怪しい特殊チップまで埋め込まれてしまったビジンダー・マリ。
次々と襲う試練に負けるなビジンダー! がんばれマリ!
―続く―
SHLG第3話 『暗躍、OTTO軍団』 (1)
ここは、OTTO軍団の秘密アジト。
巨大な一つ目にタキシード姿の怪人が、なにやらキャプテンレイカと言い争っている。
「何しにきたんだい、ビッグアイ。お前の作戦地域は北米のはずだろ。」
「ふっふっふ、SHLG(スーパーヒロインリーグ)とやらの小娘どもに、随分とてこずってる様じゃないか。お前では心許ないから、俺様が日本へ派遣されたのだ。」
「ふん、よけいなお世話なんだよ。」
この2人はOTTO軍団の中で同等の地位にあり、何かと反目しあう間柄なのだ。
「貴様たち、何を言い争っておるのだ。」
と、その時、頭部に怪しげなチューブを生やした男が部屋に入ってくる。
OTTO軍団の大幹部、ヴォルフ将軍だ。
「キャプテンレイカよ。日本侵攻計画の方はどうなっておる。」
「はっ、すこぶる順調であります。」
しゃあしゃあと答えるキャプテンレイカ。
「こらっ、嘘をつくな。スーパーヒロインたちにやられっ放しではないか。」
憤然と抗議するビッグアイ。
「スーパーヒロイン? 何を言っておる。レイカの任務は、日本侵攻に向けて国際防衛機構の秘密兵器『CHX』を奪取することだぞ。」
「なっ?」
「わかったかい、ビッグアイ。スーパーヒロインの相手は、暇つぶしの座興に過ぎないんだよ。」
余裕の笑みのキャプテンレイカ。
「ヴォルフ将軍、国際防衛機構極東支部の主任研究員、江呂井博士を既に味方に引き入れてあります。」
「ほーう。この男か。」
「極秘プロジェクトにもアクセスできる立場にあり、秘密兵器『CHX』の奪取に大いに役立つと思われます。」
「さすがだな、キャプテンレイカ。それに、スーパーヒロイン達との戦いも、戦闘員と旧型のロボットだけで、ここまでよくやっておる。OTTO様もお喜びだぞ。」
「ははっ、ありがたきお言葉。」
「よし、引き続きキャプテンレイカは、秘密兵器『CHX』の奪取を進めろ。ビッグアイは、レイカの支援のためスーパーヒロインを引き付ける陽動作戦を行うのだ。」
「いいかい、しっかり”支援”するんだよ。」
すっかり上から目線のキャプテンレイカ。
「くっ。」
「この俺が、あばずれのレイカの支援だと。今に見ておれ、陽動だけでは足りぬ。スーパーヒロイン共を倒して、レイカの鼻を明かしてやるぞ!」
日本侵攻に向けて、着々と戦力を増強するOTTO軍団。
果たして、彼らの狙う秘密兵器『CHX』とは何なのか。
―続く―