SHLG第3話 『暗躍、OTTO軍団』 (2)
ここは、SHLG(スーパーヒロインリーグ)指令室兼女子ロッカールーム。司令の速水リョウコとペギー松山が何やら話し込んでいる。
話題は、前回の闘いでOTTO軍団に拉致、拷問され負傷した松原真理とビジンダー・マリのことだ。真理はロボットに踏みつけらた左足と腹部、マリの方は棘付きのロデオマシーンで股間に傷を負っている。
「司令、それでどうなんですか。その後の2人の様子は?」
「真理の方は、あと一週間ほどで退院できそうなんだけど。問題はマリの方なの。」
思わず顔を曇らせるリョウコ。
「そんなにひどいんですか?」
「ええ、彼女の自己修復機能でも、修復できないみたいなの。もちろん彼女は気持ちの強い娘だから決して弱音ははかないけど、立ってられないほど痛むはずよ。」
「OTTO軍団め、女性の大事な場所にひどい事を。許さないわ。それで、治療する方法は無いんですか。」
「そうね、バイオロボティクスの権威、江呂井博士ならなんとかなるかも。確かペギー、貴方、彼とは因縁が有ったんじゃなくて。」
「ええ、ゴレンジャースーツの研究とか言いながら体を触ってきたので、思い切り股間を蹴飛ばしてやりました。でも、そんな事言ってる場合じゃありません。私、頼んでみます。」
江呂井博士にマリの治療を頼むペギー松山。
「何ですかな、ペギーさん。こんな所へ呼び出したりして。」
「博士、この娘の治療を頼みたいんです。」
「治療? 私は医者ではありませんぞ。」
「実は、この娘マリは人造人間なんです。」
「ほーう、それなら私の領分ですかな。しかし、ペギーさん、人の股間を蹴飛ばしといて、良く物が頼めますなあ。」
「あの時の事は謝ります。この通りです。この娘を助けて下さい。
もちろん、セクハラした江呂井博士の方が悪いのだが、必死で謝るペギー。
「ま、私も鬼じゃありませんからね。よろしい、治療してあげましょう。その代わりと言ってはなんですが、後で2人きりでトレーニングに付き合ってください。」
「トレーニングですか。ええ、かまいません。」
(また何かエッチな事を企んでるのね。でも、この場は要求を飲むしかないわ。)
「あっ、それから器具とトレーニングスーツはこちらで準備するのでご心配なく。」
(ペギー松山め、股間を蹴られた恨みは忘れんぞ。たっぷり仕返ししてやる、だがその前に、こちらの純情そうなマリさんからかわいがってあげましょう。ほっほっほっほ。)
手術台に大の字に、がっちりと手足を拘束されたビジンダー・マリ。
「さあ、私が今から直してあげますからね。」
「はいっ、よろしくお願いします。」
国際防衛機構極東支部の研究主任である江呂井博士だが、実は裏でOTTO軍団に内通している裏切り者なのだ。
しかし、人を疑う事を知らない純情なマリは江呂井博士の事を信じきっている。
「じゃあ、まず服を脱がせますよ~。」
マリの衣装を剥ぎ取ると、いきなり馬乗りになりマリの胸を触り始める江呂井博士。
「ち、ちょっと。どこ触ってるんですか。胸は関係ないんじゃ。」
狼狽するマリ。
「これだから、素人は困る。これも大事な治療のうちなんだよ。」
(す、凄い触り心地、サイコーー。それになんて感度。ちょっと触っただけで乳首びんびんじゃん。さすが、OTTO軍団、良い仕事してますなあ。)
かつてOTTO軍団に改造されたマリの胸は、質感は最上級、感度は通常の30倍なのだ。
「むむ、これはもう少し調べる必要がありますな。」
(こりゃ、たまらん、手に吸い付いてくるよ。)
モミモミモミモミモミモミモミモミモミモミ
マリの胸を揉みまくる江呂井博士。
「さあ、ここからが本番ですよ。ちょーっと痛いけど、我慢するんだよ。」
「はいっ!」
マリの股間の傷口に、レーザーが浴びせられる。
「あうっ。。」
(しかし、キャプテンレイカも酷いことさせるよなあ。傷口にレーザーを当ててさらに痛めつけろなんて。ほんっと執念深い女だねえ。)
そう、これは治療に見せかけたOTTO軍団の企んだ拷問なのだ。
しかし、これを治療と信じるマリは、拳を握り締め歯をくいしばって激痛に健気に耐える。
遂には失神したビジンダー・マリの股間をいじりまわす江呂井博士。
「さてと、気絶してる間にOTTO軍団に渡された特殊チップを埋め込まないとね。あとは、人工皮膚の表面をちょこっと治療した風に装って終わりっと。おおっ、気絶してるはずなのにピクピクしてるよ。こっちの感度も凄いねえ。これじゃあ、特殊チップが作動したら快感でよがり死ぬんじゃないの。」
味方と信じる江呂井博士に、治療どころか股間の傷口をさらに痛めつけられ、怪しい特殊チップまで埋め込まれてしまったビジンダー・マリ。
次々と襲う試練に負けるなビジンダー! がんばれマリ!
―続く―