SHLG第2話 『2人のマリ』 (5)
股間に移植されていた激痛回路。その突然の作動に、股間を押さえてうずくまるしかないビジンダー。
その隙に、ダウンしていたロボットがゆっくりと体を起こし、攻撃態勢をとる。
「いいかい、こいつの弱点は股間だよ。激痛回路とエネルギー装置が組み込まれた特殊回路がむき出しになってるんだよ。徹底的に責めな!」
一方的に攻められていたロボットが反撃を開始。
巨大な脚でビジンダーを蹴り上げる。
「あうっ。」
たまらず、仰向けに体を回転させられるビジンダー。
強烈な蹴りでビジンダーを仰向けにし、その怪力でビジンダーの両足を押し開くロボット。
逃れようにも、股間を襲う激痛で身動きすらままならないビジンダー。
遂には、股を大きく広げられ弱点である股間を敵にさらけ出してしまう。
ビジンダーの股間を巨大な脚で踏みつけるロボット。何度も何度も何度も。
ドシンッ!
「ぐはっ!」
ドシンッ!
「うぐっ!」
ドシンッ!
「あうっ!」
・
・
・
最初はうめき声を上げて、激しく上半身を身悶えさせていたビジンダーだが、じきにうめき声すら出なくなり、股間を踏まれるたびに全身を痙攣させるだけに。そして青色に輝いていた眼はいつのまにか濃いピンクに変わり、遂にはピクリとも動かなくなってしまった。
エネルギーが尽き、変身が解けて人間体のマリの姿の戻ってしまったビジンダー。
「ふん、意外とあっけなかったねえ。本当にこいつにシャドウは倒されたのかい。まあ、改造してここまで弱くしたのは、アタシたちOTTO軍団だけどね。ふっふっふっふ。」
マリを見下すキャプテンレイカが、淫靡な嘲笑を顔に浮かべる。
「さあ、これで今夜のゲスト”2人のマリ”がそろったよ。エンドレス・パーティーといこうじゃないか。」
OTTO軍団の姦計の前に、ビジンダーまでも倒されてしまった。
囚われの”2人のマリ”の前に、この後いったいどんな運命が待ち受けているのか?
―続く―