SHLG第2話 『2人のマリ』 (2)
OTTO軍団のロボットに立ち向かう松原真理。得意の鞭攻撃だ。
「そりゃーっ!」
ビシッ。
ビシッ。
だが、ロボットはびくともしない。
(くっ、私の鞭が効かない!)
鞭が効かないとみるや、キックをロボットに叩き込む真理。
かつては一撃で鉄面党のメカロボを破壊した強烈な打撃だ。
「これならどう?」
しかし、OTTO軍団のロボットはびくともしない。真理に次第にあせりの色が見え始める。
息もつかせぬ松原真理の連続キック攻撃。
だが、疲れが見え始めたその時。
「しまった!」
鈍重に見えたロボットだが、素早く左腕で真理の左足首をがっちりと掴む。
一旦捕まえてしまうと、パワーの差は歴然だ。
松原真理の足首を掴んで振り回し、床に叩きつけるロボット。さらに真理の左足を巨大な足で踏みつける。
「あうぅ。」
ギリギリギリ、グシッ。
踏まれた真理の左膝がいやな音を立てる。
ロボットの猛攻は止まらない。真理のボディに右腕で次々にパンチを落とす。
いくら鍛えているとは言え、これはたまらない。
ドスッ。
「ぐはっ。」
ドスッ。
「うぐっ。」
ドスッ。
・
・
・
遂には、意識を失いぐったりと床に横たわる松原真理。
その頭を、踏みにじり嘲笑するキャプテンレイカ。
「しかし、他愛無いもんだねえ。さあ、これからがショウタイムだよ。たっぷりと楽しませてもらおうじゃないか。よし、こいつを連れていきな。」
圧倒的パワーの凶悪ロボットの前に成す術も無く倒れた松原真理。
彼女に恨みをいだくキャプテンレイカは一体何をしようというのか。
―続く―